831
『831』・・って何?
今日は、台風11号の影響で、東京も風と大雨の影響を受けました。まるで、昨日の選挙結果のようです・・・随分と荒れましたからね。
明けて、台風一過となった民主党は、いよいよ「鳩山政権」始動です。
今回の民主党圧勝は、キャッチ(コピー)の勝ちとも言えるのではないでしょうか・・。
『政権交代』・・・この四字熟語が効を奏したと思います(勝手な分析ですが)。
国民がすでに自民党政権に辟易していた中で、「政権交代」をスローガンにしたのが、国民の目を引いたんだと思います。その反面、自民のキャッチ「責任力」・・・これは頂けない。だって、すでに前首相2人も途中で投げ出しているんだから、今更自民党に「責任力」って言われてもねぇ~~γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ
しかも、テレビで自民党の各候補者の演説を見ていると、奥さんが泣いて「ぜひ、一票を!」と嘆願していたり、歌を歌ったり、「私に力を貸して下さい」・・ってお涙頂戴的で手法が古い。
結局、民主党を選んだと言うより、国民は四字熟語「政権交代」を選んだ。分かり易いし、今の国民の心情をうまく掴んだ言葉だと思う。正に、今年の流行語大賞・・?!
ここまで国民を引き付けたのだから、ぜひとも、四字熟語や流行語大賞(←まだ、とっていないのだが・・)だけで終わらせて欲しくない・・・無駄をなくし、国民(国益)を第一に考える政権になって欲しいと切に願うばかりだ。
1,300年も前の我々の先人達は、国民の為の政治をして、国を栄えさせ、教育そして文化を育くんでいくような国をつくってきた。1,300年前に出来たことが、今現在に出来ないわけがない!
新しい時代だからこそ、古い体質を捨て、新しい体質作りをして欲しいね。
さて、「831」の意味ですが・・・。
今日は台風が夜になると更に強くなるということで、夜8時からアップリンクで行われる山本兵衛監督を含めた短編映画が上映されるので観に行く予定だったけど、山本監督がこの日の為にNYから帰国する予定だったが、台風の影響でシカゴで足止めになったらしく、結局、次回(日曜日)の上映に行くことになったので、早々と帰宅。帰宅途中で寄ったスーパーに、「今日は、野菜の日」と書かれていて、野菜ジュースまで含めて全ての野菜が特化となっていた。ハテ?σ(^_^;)なんでやん?!
そう、答えは分かりましたよね。
「8・3・1」=や・さ・い
8月31日は、831=やさい=野菜=野菜の日
う~~ん、分かり易いが、キャッチコピーとしては、いかがなものか?
「政権交代」に匹敵する、831・・8月31日に新たな民主党へ向けて、・8・はとやま・3・さん国民第・1・の政治をしてチョ!!
ブラック・スワン
今、読んでいる本「ブラック・スワン」著者;ナシーム・ニコラス・タブレ(ダイアモンド社)は、痛快だ!と思っていた矢先。午後8時に総選挙報告を聞いた瞬間に、正にブラック・スワンの帯に書かれた“「ありえない」なんて、ありえない!”が脳裡に浮かんだ。
ブラック・スワン(黒い白鳥)とは、従来全ての白鳥が白色と信じられていたが、オーストラリアで黒い白鳥が発見されたことで、鳥類学者に大きな驚きを与えたことに由来するもので、殆どありえない事象、誰も予想しなかった事象を意味している。
この本では、特に3つの特徴を持つ。予測できないこと、非常に強い衝撃を与えること、そして、いったん起こってしまうと、いかにそれらしい説明がでっち上げられ、実際よりも偶然には見えなくなったり、あらかじめわかっていたように思えたりすること。
総選挙の話に戻ろう・・・民主党が優勢であることはある程度予測はされていたから、実際、ブラック・スワンではないかもしれないが、こうして選挙結果を見て、民主党がこれだけの議席を得たことに個人的には驚いた。
勝手ながら、日本国民はミーハーだと思っている。有名人や有識者や知名度の高い人には、とても好意的だ。しかし、今回の選挙で、知名度の高い自民党議員の多くが落選していたことに驚いたのだ。そういう人達を選ぶより、政権交代を望んだ国民の意思が反映したことは事実である。
しかし、これだけの圧勝は、どういう意味をもたすのか?!
自民党の政権にNO!と言ったのは正しいかもしれないが、議席が急激に民主党に流れる・・ということは、多くの新人(昨日、出馬したような人もいるのだ)達に国民は、個々の生活の安定を求めることになるのだ。
あまりに数の差が出たことで、逆に不安に思うのは私だけだろうか・・また、民主になっても元々おなじむじな(自民党の出身)だとあきらめムードにいるのは私だけだろうか・・。
党が変わっても、本質が変わらなければ意味がないと思うのは、私だけだろうか?
真の政治とは?
個人的には、「強いリーダーシップ」だと思っている。今の日本で、それだけ強いリーダーシップを持った政治家がいるだろうか?
昨日、東大寺や春日大社の建立の理由を書いたが、改めて・・問う。
「人々が思いやりの心でつながり、こども達の命が次世代に輝くことを真剣に考える」=「日本の国の繁栄と国民の幸せを願う」←これが真の政治であって、このスローガンに政策を明確にして実行するのが、真のリーダーであって、政治家だと思う。
オバマ大統領のように、強い意志・強固なリーダーシップを図れる、日本のリーダーは?(もちろん、オバマ大政権も始まったばかりだから今後どのようになるかは分からないが、強いリーダーシップが発揮出来る政治家であることは間違いない)
残念ながら、今現在思い当たらない。
著書「ブラック・スワン」には、「月並みの国」と「果ての国」が出てくる。
「月並みの国」は、拡張不可能・弱いランダム性・一般典型的なメンバーは凡庸。その反面、「果ての国」は、拡張可能・強いランダム性・一般典型的なメンバーはいない、メンバーは巨人か小人。
そう、日本はどちらかというと「月並みの国」なので、強いリーダーシップを発揮出来る真の政治家を生むことは、困難なのかもしれない。でも、ブラック・スワンが実在したわけだから、近い将来、強いリーダーシップを発揮出来る真の政治家が現れることを期待したい。
政治が変わるという今日の日に、どの政党になっても希望を持てないと言ってはいけない・・よね。今日から、明るい未来が開ける!と思わなければ、何事も始まらない。
火垂と遷都と縁
10時半に、奈良国立博物館(http://www.narahaku.go.jp/)で、河瀬直美監督の映画「火垂」が上映されるというので、朝一で奈良へ。
始まるまで1時間余裕あったので、上映チケットに付いていた特別展「寧波(ニンポー)~日本仏教1300年の源流~」を見た。遣隋使や遣唐使の時代に、日中海域交流における中国側の最大の窓口とされたのが、中国を代表する港湾都市として栄えていた浙江省(せっこうしょう)の寧波(ニンポー)にまつわる美術品の数々を、ゆったりと見ることが出来て大満足。やはり、美術に触れるのはとても良いことで、心が落ち着く。

【奈良国立博物館・本館】
20分前に会場へ行った。上映会場は、東館と西館の間にあるホール。

【上映される映画「火垂」と
河瀬監督がディレクターとして来年行われる「なら国際映画祭」の横断幕】

【上映される映画「火垂」のポスターと「なら国際映画祭」の横断幕】
今回の奈良国立博物館でのスペシャル上映される「火垂」は、河瀬監督が今年のカンヌ国際映画祭でCarrosse d’Ore(Golden Coach)賞を受賞して、監督週間オープニング作品としてディレクターズカット版「火垂2009 version」として上映されたものです。(http://www.kawasenaomi.com/ja/information/lectures/#000595
http://www.kawasenaomi.com/ja/information/2009/04/)
最初の作品は、私も相当前に見ているのですが、このバージョンは初めてですし、特別上映されるのが今日一日(今後も行われるでしょうが・・)しかも奈良国立博物館だったので、とても楽しみにしていました。
河瀬監督は着物姿で颯爽と現れ、それは監督と言うより女優のようでしたね。
河瀬監督が舞台挨拶で開口一番に、”この映画を10年前に撮影して10年後の今日、奈良国立博物館で上映するなんて夢にも思わなかったのですが、これも『縁』”とおっしゃっていました。私も10年前に河瀬監督と一緒に仕事が出来るなんて、思ってもみませんでした。こうして奈良に来ることが出来たのは3年振りですが、今日改めて、河瀬監督の映画を拝見して、『縁』を感じました。
本編上映時間2時間後、河瀬監督と主演女優の中村優子さんのトークショーがあり、河瀬監督が映画の中のセックスシーンについて・・・「男性が撮るセックスシーンは女性があえぐだけ、でも、自分が撮るなら“性の悦び”として撮りたかったから、あのシーンは役者さんが本当にやったかどうか?!」・・と語り、それについて中村さんは「・・・えっ?!それを聞くんですか?!」・・・笑いもあり、秘話もありの楽しいトークショーでした。

【河瀬直美監督と「火垂」の主演女優の中村優子さんのトークショー】
その後、当時学生が作ったメイキングを1時間見て、いかに撮影が大変だということ・・来ている人達も理解されたのではないかと思いました。正に、手作り感がある河瀬監督の映画らしいバックサイドでした。
こうして、午前の部が終わったのは、2時近く。お腹も空いたころだったので、今回は、河瀬監督が制作したNikonのCMで主役に起用した小水とうたさんという現在の本職はケータリングという料理人の手作りロケ弁も食べられるというユニークな企画付き。Nikonの撮影が奄美大島であり、それにちなんで今日のロケ弁は、奄美の料理「鶏飯」が振舞われました。河瀬監督もとうたさんの演技を気に入っていたので、仕事の合間にちょっと話をしました。
一人で「鶏飯」を食していたところ、おばさん達に席を譲った青年がちょうど私の隣の席に座ったのです。ずうずうしくも、彼等に話しかけると、とっても素直な青年達で、私のすぐ隣に座った今津君は、大学の時に映画制作を目指していたとの事。でも、大学院に入ってしまったので、今はそちらに力を注いでいるらしい。もう一人の勝田君は、同じ大学院で、卒業記念として9月26日にイベントを主催。そのイベント名が「生きざまっ祭り」(京大西部講堂)で、そのイベントに河瀬監督の参加をお願いしているのもあって、二人して上映会へ参加したらしい。

【左が「生きざまっ祭り」を主催している勝田君で、右が今津君。なんと、二人とも
京都大学の大学院生です!!京大、しかも大学院生、すご~~い(^ε^)♪】
河瀬監督が「縁」という話をしましたが、こうやってちょっと隣に座った学生と話が出来きてそこから広がる・・これも「縁」だと思いました。
3年ほど前に私の映画「ハチハニー」でアメリカのプロデューサーとのミーティングをする為に奈良に来たのです。残念ながら、アメリカのプロデューサーとは上手く行かなかったのですが、逆にそれがあったから、今があると思っています。つまり、これも「縁」です。
こうして、久しぶりに東京から離れると、いろんな発見があります。
奈良は、本当に緑が多い。京都駅から電車に乗っていると、奈良山という駅では電車の中から青々とした田んぼが見えて、「殯の森」の緑深いシーンが目に浮かびます。あのシーンを描けたのは、河瀬監督が奈良に生まれ育って、未だに奈良に住んでいるからだと思うのです。「場所」に住むというのも、「縁」ですよね。生まれ育った場所に住むのも、離れて別な場所で住むのも「縁」です。そこから、人と出会い別れ・・・全てが、「縁」に繋がってきます。
3年前と同じように、今回も日帰りコースなので、時間が許す限り奈良見物・・・久しぶりにオフです。
まずは、東大寺へ。
東大寺は、聖武天皇が「華厳経」を基に「盧舎那大仏造立の詔」を発したことから建立されるのだが、「盧舎那大仏造立の詔」のバックボーンには、まずその時代背景がある。政変・かんばつ・飢餓・凶作・大地震・天然痘の流行などが続く惨憺たる時代だった。そこで、聖武天皇は、人々が思いやりの心でつながり、こども達の命が次世代に輝くことを真剣に考え、「乾坤相泰らかに万代の福業を修め、動植咸く栄えん」ことを願い、国民に「一枝の草、一把の土」の結縁をよびかけ、知識として自主的に造営に関わることを呼びかけた「盧舎那大仏造立の詔」を発する。
強いリーダーが国民の為に政策を明確にして、国民に「結縁」をよびかけ、政治を行う。これが、政治の本質だと思う。1300年経った今、遷都から、そう歴史から政治を改めて(政治家は)学ぶべきじゃないかな・・?!

【東大寺の参道】

【大仏様の脇から失礼して・・】
次に世界遺産に登録された春日大社へ。
春日大社の本殿までの参道がいいですよね、石灯籠と緑・・・緑は、私の今の心をとってもなごましてくれます。
春日大社は、今から1,300年前に、日本の国の繁栄と国民の幸せを願って、鹿島神宮から武甕槌命様をに神山御蓋山山頂浮雲峰にお迎えしたのが起源です。訪れた丁度その時、神主の祈りの時間に遭遇しました。これも「縁」ですね。明日の総選挙の結果が、春日大社の意志のように、「日本の国の繁栄と国民の幸せを願った」結果になることを願うばかりです。東大寺といい、なんか、明日の日本を考えさせられます。

【春日大社の本殿】

【春日大社の灯篭・・夜、これらの灯篭に火が入る様子を見たいです・・
正に「火垂」かもしれません】
そこから、更に歩いて、興福寺へ。興福寺と言うと、国宝の「阿修羅像」を思い出す方が多いのでは?!あの美しい顔を見ていると、女優の故夏目雅子さんの顔に見えてしょうがないのすが・・。

【興福寺と五重塔・・心なしか、五重塔がピサの斜塔のように
傾いていると思うのは私だけでしょうか?!】

【興福寺の伽藍、南円堂】
夏休みは、拝観時間の延長もあり、助かります。
夜は、一人で食事・・・で、JR奈良駅近い商店街にある台湾料理店「臥龍坊(ウォーロンファン)」に飛び込みで入った。
カウンターだけのお店。一人男性が、ビール飲みながら美味しそうに小籠包を食べている。もちろん、私も台湾ビールに小籠包を注文。めちゃ~~、美味しかぁ~♪
また、そこで、その男性に話しかけて・・・すると、日用生活品を生産している大手Kという会社の名古屋支店に勤めている方で、大学卒業して会社員になって今現在45歳。歴史を勉強したいと思って、通信教育でのスクーリングで奈良大学へ来ていたそうで、たまたまホテルそばにあったこのお店を発見して、足蹴く通っているとの事。

【リンさんとお店に来た大手K社に勤める男性】
今更、勉強することに家族や会社の了解を受けることで苦労もあったけど、自分の人生だからと思って、一歩を踏み出したと。そうすることによって、徐々に家族や会社での雰囲気が変わったって。会社では、部下が率先して勉強会を始めたりしているそうだ。そう、自分が変われば周りも変わる。それと、自分の人生は1回きり、他人が自分の人生を歩むわけではないから、自分のやりたいことをやるのは、とっても良いことだと個人的に思う。
店主のリンさんも加わって、台湾人と日本人・・・そして、「縁」の話で盛り上がりました。

【リンさんとお店のメニュー(何でも美味しい!!)】
リンさんは、お兄さんがアメリカに住んでいて、自分は日本・・端から見たら、アメリカや日本にいてうらやましいと思われるかもしれないけど、中国というバックボーンがあって、小さい時から台湾を離れることを言い聞かされて育ったらしい。つまり、事情があるということ。映画で言ったら、自分は「主役」だから、もし自分が死んだら「主役」じゃなくなるから、今の一瞬・一瞬を大事に生きているという。日本は、台湾と同じ島国だが、日本は本当に温室だと改めて感じる。
河瀬監督の作品を、ここ奈良国立博物館で観れたのも「縁」。こうやって、青年や異国の人や畑違いの人と出会い、話を聞くことが出来たのも、「縁」。改めて、東大寺・春日大社・興福寺とかを拝観して、当時の日本人の思いを感じることが出来たのも「縁」。
たった一日でしたが、とっても充実した一日でした(‘-^*)/
そうそう、忘れてはいけない・・「せんとくん」←すっかり忘れていましたm(_ _ )m
2010年の平城遷都1300年祭まで、あと125日で~す!!なら国際映画祭(http://www.nara-iff.jp/ja/)もよろしく!!です。

見えるものと見えないもの
小学館のおじゃぴぃさんとアーツテックのキョウコちゃんと打ち合わせ・・・おじゃぴぃさんからは、いつもいろんなことを教わっています。
おじゃぴぃさん曰く「見えないものと見えるもの・・・今の時代は、見えるものばかりに捉われてしまっている。でも、『縁』とかって、目に見えないものでしょ。人との繋がりも目に見えていない・・でも、それがあってビジネスになったり、交流になったりしているんだよね。」そうだ!そうだ!ソースだよ( ̄□ ̄;)!!
それと最近、旅サライで出雲大社へ脚本家の山田太一さんと一緒に行った時の話・・車におじゃぴぃさん・山田さん・カメラマン・ライターさんの4人が乗っていた時に虹が見えた。
この4人で、この虹を見ることが出来るのは、奇跡に近い。各々が多忙人、たまたまタイミングがあった4人で取材をしている・・「そんな中で、この4人で同じ虹を見るのは、奇跡に近い。でも、人生は、このような小さな奇跡の積み重ねだ・・・」
正に、その通りだと思うの。
見えない縁でつながって、廻り廻って返ってくる。
だから、見えるものだけにこだわっていると、その先が見えないんだと思う。今の世の中、見えるものだけを信用しているから、目先のことに捉われる。
私なんか、どちらかと言うと、見えないものの方が信用度が高いけど・・ね。
と言うのも、見えないものって言うけど・・実は見えているから(←ややっこしい言い方ですが・・)。
映画は、最初は形のないもの=見えないもの=アイディアから始まる。だから、周りの人達は、そんな映画なんて所詮、目に見えないもの=実現出来そうもない=夢だと言う。残念ながら、その人達には、完成した映画を見る(想像する)ことが出来ていないのだ。
映画を一からやるわけだから、見えない作業をしているように捉われがちだけど、実は見えていないようで、見えているんだよね。
人との出会いも、目に見えない=縁・・だ!!
奇跡の積み重ねもそうだ。誰にでも、小さな奇跡は毎日のように起こっているんじゃないかな?ただ、それが奇跡なのか、分からずに日々を過ごしている。あ~~勿体無い!だって、毎日起こっているんだよ。それってすごくない?!正に奇跡だ!←それが言いたかったのね(* ̄Oノ ̄*)
河瀬監督との打ち合わせ
今日、3時半に飯田橋にあるアグネスホテルで、河瀬監督との打ち合わせ・・・。
ブリテッシュカウンシルの脇を入ったところに、こんなおしゃれでプチパリっぽいホテルがあるなんて、知りませんでした。
フランス人のアーティストが滞在していた、ちょっと先にある日仏学院の雰囲気も素敵・・飯田橋というか神楽坂辺りは閑静でいて、とってもおしゃれで雰囲気がありますよね。やはり、その周りにフランス等のヨーロッパ人が多いので、その影響ですね。
その場所の「気」のせいか、とっても良いミーティング出来ました。
実は、河瀬監督へ今回の映画「ハチハニー」をお願いしたのが、もう、4年以上(5年位になるかな)前・・その時、河瀬監督とよしもとばななさんと幻冬舎の担当者とかでのミーティングを行ったのが、初顔合わせでした。
その後、河瀬監督はなかなか忙しく、直接会って話が出来なかったのですが、組画・遷都の内藤さんとは話をしていました。
脚本を河瀬監督にお願いした際に、まずは、監督の感性で執筆して頂きたいと思って、内容についての事前の打ち合わせもなく、書いて頂いたのです。(無謀だといわれるけど、最初のまっさらのアイディアは尊重されるべきだと、個人的には思っているので・・)
上がった脚本は、さすが、河瀬監督!!と頷く脚本でしたが、今日はブラッシュアップ等に関するミーティングです。
監督に話を聞くと、正に、自分が思っていたことを監督も思っていたので、なんか、自分で感激してしまったの・・ウルウルです。
監督も感じていた通り、よしもとさんの原作は、文字の中で完結しているので、それを映像で表現するのは、すっごくハードルが高い作業なのです。もちろん、それを分かっていながら、あえて果敢に挑戦するのは、その中に「思い」があるからです。
ちょっとしたエピソードが入っているのですが、そのつながり自体、見ている人がどう映るか、それを作り上げるのは至難の業です。でも、河瀬監督が感じていたことが、私も思っていたことだったのです。これだったら絶対いいものが作れるという確信することが出来たのが、今日の大きな成果だと思っています。
もちろん、そうは言っても、これからしなくてはならないことがたくさんあるので、今、この状況に歓喜していてもしょうがないのは事実。
でも、最初のスタートがうまくいかないと、後々、続かない。
映画は、一人では作れないので(自主映画は別として)、このチームワークの連携がなければ成し得ない。だから、今日のミーティングは、私にとっても一つのボーダーでした。それが見えたというのは、自分自身大きな流れだと思い、うれしいのと、その責任の重さをずっしり感じました。
河瀬監督、大変でしょうが、ぜひ、よろしくお願いします!!
8 days a week
8 days a week, I love you
8 days a week is not enough to show I care
↑
これは、有名なThe Beatlesの歌「8 days a week」の一節です。
彼女を愛して、愛して、1週間7日じゃなく、8日あっても足りないというような歌ですが、私の場合は、1週間8日あっても足りない・・・残念ながら、愛ではなく、仕事の容量です。しかもここずっと体調不良だったことが仇となり、やってもやっても仕事が終わりません。クスン。
もしかしたら、私の場合は、14 days a week…くらい無いと終わらないかもしれない。
I’ve been working like a dog (犬のようにあくせく働く)・・働いても、働いても、です。
大好きなビートルズですが、彼等の曲は殆どが「愛LOVE」の歌なのです。
1週間8日があっても愛し足りない・・8 days a week
犬のようにあくせく働いても、愛する君がいる家に帰れば気持ちをなごましてくれる・・A hard day’s night
そうね、やっぱり、仕事も大事だけど、『愛』が一番大事なような気がする。
思い
本当に、最近、なかなかブログを書くことが出来ずに失礼しています。
まわりから、ど~した?!と言われています。体調不調と多忙の狭間を行ったり来たり状態です。
そんな中、NHKのプロフェッショナルの再放送を見ました。HONDAの燃料電池車開発の藤本さんという人を取り上げていました。
藤本さん曰く「地道な試行錯誤を繰り返しながら壮大な夢を実現させるには、技術ややる気だけではなく、絶対に夢を実現させるという強烈な“思い”が不可欠だ」
『“思い”は、意地でも形にせよ』
藤本さんが言う、プロフェッショナルとは、
「信念と持って突き進み、夢を実現できる人たち。そして、どんなに厳しい困難な条件でも結果を出す・・・そういう人だと思います」
本当に、その通りだと思う。夢というか思いが簡単に手に入るようでは、藤本さんも言っていたけど「ワクワク、ドキドキ」がないでしょ・・・困難だからこそ、逆に、ワクワクドキドキする時間を体験することが出来る。それは、困難というのは、貴重な体験を与えられているんだと思うの。また、最終的に形にしなくてはならないことも大事なことだ。
藤本さんが言うように、水素を使った燃料電池車はエコだけど、それだけでは、自動車=モータースポーツという意味合いが薄れてしまう。私も車大好き!なので、なるべくエコカーにしたいと思うけど、車のデザイン、そして走りの面白さ、つまり、作っている人達の「ワクワク、ドキドキ」と同じように、購入者(消費者)にも同じ、「ワクワク、ドキドキ」も必要だと思うのです。
ドイツ走行にかける藤本チームが、ドイツに乗り込んで数日間で部下が車の微調整をする。その感覚を最後にチームリーダーである藤本さんが試乗・・・「“思い”をじっくり確認するように、車との無言の対話を続ける・・」そして、その調整を認め、部下と一緒に車=仕事の確信を得る。
物づくりに必要なのは、この番組で伝えているように、スマートなリーダーシップ、そしてチームワーク、物と対話をすること。そして、結果=形にすることだと改めて感じた。
それらは、リーダーシップの“思い”がどこまで本気で、どこまで信念を持てるか・・だ、仕事は案外、自分との戦いなのかもしれない。
社歴1,431年 創業西暦578年の審眼
商工リサーチの発表によって、日本の長寿企業は、飛鳥時代の西暦578年創業の『金剛組』だとのニュースを見てびっくり!
百年創業するだけでも大変なのに、1,500年近くも作り続け・守り続けている企業があるとは・・。
さっそくその金剛組(http://www.kongogumi.co.jp/index.html )のHPを拝見させて頂き、ただただ、頭が下がる思いでした。
最初の「理念」から目を通すと、1,500年近くも創業してきた精神が力強く感じられます。
『私達は、その時代の人々の信仰と、心のよりどころを醸成する宗教建築の造営に携わってまいりました。その永い歴史の中で常に心に刻んできたのは、先駆者たる自覚に基づいた伝統の技術を、後世に伝えるという使命感です。圧倒的な荘厳感、極楽浄土の具現化、神仏の前での万人の純粋さ、それらを目指して先達は技の鍛錬と心の修養に勤めてまいりました。』(金剛組 HPより)
あ~~なんて心地の良い言葉、そして「思い」なのでしょうか?久しぶりにお盆の真っ最中、先駆者の心を感じています。
そして、我々作り手として気を新たにしてくれるコメントが、「匠の精神・職人技」です。
『大工とは文字どおり「大きな工人」の意。それは力と技をものする男の仕事。大工の呼称には一種の尊敬の念さえ込められております。そして棟梁は彼ら大工の総元締め。すなわち男のなかの男であったわけです。しかし、一方、江戸時代には士農工商という身分制度があり、この制度によるとさしもの<男のなかの男>も下から二番目の身分。苗字帯刀もかなわなかったわけですが、金剛家代32代当主金剛八郎喜定のとき、四天王寺正大工職として栄誉と功績を認められ、ついに苗字帯刀を許可されるに至りました。
1400年余り脈々と受け継がれる職人たち卓越した技巧とこだわりが今日の金剛組の匠を支えています。当社には8組110名の宮大工がいます。そのいずれの職人も、鉋掛けひとつにも職人魂を注ぎ、今もなお匠の極みを目指しています。』(金剛組 HPより)
そして、匠の技に“審眼”というのがあり、それは、『適材適所、それぞれ違った環境で育った木は、本来あるべき場所で100%の力を出す。我々はこの木の癖、素性を見抜く力を徹底して叩き込まれる。木と会話する事が出来るかどうか、その木を生かしきれるかが、数百年の風雪に耐える建物を生む。』(金剛組 HPより)
“審眼”、それが正に匠の精神・職人技でしょう。素性を見抜く力があり、木と会話し、その木を生かし、数百年残るものを作る。これは、物作りの原点であり、精神であると思うのです。職人と木は、対等であり、どちらも決して嘘をつかない。職人の審眼によりその木が数百年耐えられる建物になるので、真剣勝負だと思うのです。それに応えた木々が厳格で優雅な姿に変わる・・それは(HPの写真 施工実績でチェック!)、見ていてあまりに素晴らしいので、口があんぐりあいたまま・・よだれが垂れてしまうほど、見とれます。(←せっかく綺麗な話をしているのに、私が一番汚くってすみません)
HPにある職人の手を見ると、不思議と、お母さんのような、観音菩薩のような手をしているんですよね。前回、東京ガス主催の料理教室で有名シェフの手を見たのですが、その料理人の手も母の手なんです。男の人の手と思えないくらい、ふっくらして全体的に丸みをおびているんですよね。
そのぬくもりが、多分、素材の良し悪しも見極め(手で見極める=感じる)、その手によって素材が百変化するんだと思います。それも審眼の一つかもしれません。
西暦578年から1,500年も続いているわけですから、紆余曲折あるわけです。特に明治~昭和にかけて、商売的にも困難な時代に入り、特に昭和のはじめ頃、第37代の金剛治一は、無類の職人気質。今でいうところの営業活動などさらさら念頭になく、金剛組は極度に困窮。第37代はこれを祖先に詫びて非業の死をとげたのです。しかし、妻よしえが歴代初の女棟梁として第38代を継ぎ、東西に奔走して難をのがれたそうなのです。
困窮の責任をとって非業の死を遂げるという悲しい歴史もありながら、そこに女性の力が発揮される。宮大工の世界は、冒頭に明記された通り、棟梁という「男のなかの男」という気構えがある中で、歴代初の女棟梁を認めたというのも、また、近代になってコンクリート技術を取り入れたりしたというのは、時代が変わればそれに応じて、企業も変化していく、伝統を守りながら新しいことを取り入れる・・・それが、企業を持続させる秘訣でもあるかもしれませんね。
選挙が近くなり、どの党もマニフェストだとか、かたや政権交代とかいろいろうたっていますが、政治家が金剛組に弟子入りして欲しい位ですよね。数百年いや数千年続く日本という国の社を建てられるか、人々の為を思って、匠=プロ意識をもって出来るか・・それこそ、“審眼”をもって欲しいし、国民一人一人もその“審眼”を持って欲しいですよね。
私も最近その力が備わり・・近くの物が見えずらくって・・←そりゃ、老眼じゃ!!ばっかもん!(☆。☆)
2009年8月13日 | Category:
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